北海道は海洋資源に恵まれ、多くの種類の水産物が高品質で大量に水揚げされます。生鮮や一次処理を行った食品素材として全国各地へ提供している一方で、道内各地の企業がその高品質な原料を優れた技術で加工し様々な水産加工品を生産しています。
道内に存在する水産物は多種多様であり、食品原料として活用しているのはほんの一部に過ぎず、多くのものが未知で静かに眠っているのが現状です。このようなことから、水産物は加工利用の研究を進めていく上でも、食品の機能性を探る上でも限りない可能性を秘めており、”海は宝の山”と期待しています。
水産食品科では道産水産原料の特徴を活かした加工食品の開発や既存水産製品の品質向上を目指した加工技術の開発に取り組みます。また、常に企業の方々と技術支援や共同研究を通して連携を取りながら、海に眠っている宝を一緒に探し当てたいと思います。
現在取り組んでいる試験研究
【重点領域研究】
酵母・多糖を原料とした免疫賦活効果を有する栄養補助食品の開発(H18〜20)
食品成分の免疫賦活機能を免疫細胞やモデルマウスを用いた評価技術を開発し、酵母や水産物に含まれる多糖類の免疫賦活機能食材の探索と機能性の検証を行い、本道の安全・安心な食素材を原料とした免疫賦活効果を有する新しいタイプの食品開発を検討します。
【一般試験研究】
水産乾製品における製造中の微生物制御に関する技術開発(H19〜21)
水産乾製品の製造工程において生菌数が増加する乾燥工程中に殺菌技術や微生物制御技術を導入し、最終製品の菌数を抑制して衛生安全性の向上を目指します。
【外部資金研究】
機能性成分の医・薬・工・食品分野における利活用(H18〜20)
北海道で採取されるガゴメ等の海藻に含まれる機能性多糖を原料とした栄養補助食品の開発を行うために、ヒトやマウスの細胞を用いた機能性評価システムを確立して、それを用いて原料が有する機能性を活かした海藻多糖の分離精製・製造技術を確立します。