北海道産学官連携拠点【WINGほっかいどう】


◆◇◆ WINGほっかいどうの活動 パート4 ◆◇◆

『WINGほっかいどう』の活動のひとつに、「産学官共同による実証研究の推進」があります。

今回は、食品加工研究センターで取り組んでいる研究活動のなかから、「微生物を塗布付着させたモデル食品の短時間過熱水蒸気処理による表面殺菌効率の検討」について紹介します

☆微生物を塗布付着させたモデル食品の短時間過熱水蒸気処理による表面殺菌効率の検討

【目的】
本研究は、芽胞菌などの微生物を塗布したモデル食品を作成し、そのモデルを用いて表面殺菌試験を行うことにより、個別の微生物の過熱水蒸気による殺菌効果について検討を行うものです。

【過熱水蒸気による殺菌効果】
食加研では、過熱水蒸気の食品加工への応用について、長年研究を進めており、その成果を道内の食品製造業に普及してきています。その中で、過熱水蒸気は、食品の加熱調理だけでなく、殺菌効果についても特徴的な効果があることが解ってきました。
過熱水蒸気による殺菌は、加熱初期の湿熱加熱と表面乾燥後の乾熱加熱が一連の加熱工程の中で起きるため、従来の加熱方法と比較して表面の温度上昇が著しく早い一方で内部の温度上昇は緩やかであることが特徴です。この特徴を生かして、豆類など、表面に微生物が存在する食品を効率的に殺菌するために「過熱水蒸気表面殺菌装置」を整備しました。
本研究では、過熱水蒸気による殺菌効果の基礎的知見を収集し、その成果を道内企業に普及していきます。
この研究は、(財)科学技術振興機構の「平成23年度 研究成果最適展開支援プログラム A-STEP」に採択されたものです。

○北海道産学官連携拠点「WINGほっかどう」とは

道内製造業売上高の70%を占める中小企業への支援を強化し、大学・公設試の研究成果の事業化を推進することを目的として、 (独)科学技術振興機構の「地域産学官共同研究拠点整備事事業」により、 道総研の食品加工研究センターと工業試験場に、研究成果の事業化に必要な『実証研究』を実施するための機器・設備を整備したもので、 平成22年度より活動しております。


 >>WINGほっかいどうの機器・設備は、こちらから
 ○
食品加工研究センターで整備した機器・設備
 ○工業試験場で整備した機器・設備
◆◇◆ WINGほっかいどうの活動 パート3 ◆◇◆

『WINGほっかいどう』の活動のひとつに、「産学官共同による実証研究の推進」があります。

今回は、食品加工研究センターで取り組んでいる研究活動のなかから、「野菜を原料とする 低GI 菓子製造技術の開発」について紹介します

☆野菜を原料とする 低GI 菓子製造技術の開発

【目的】
道産野菜を活かした健康訴求性の高い菓子を開発するために、低いGI値を指標として地域の特色ある野菜を選定し、これらを原料とした消費者の健康志向を満たす低カロリーな焼菓子の製造技術を開発します。

【GI(グリセミック・インデックス)とは?】
食物が消化された後の、糖の吸収度合を表す指標で、”食物繊維の摂取が食後の血糖上昇を抑制する”という研究の延長線上から出てきた概念です。GI値の低い食品は、血糖を抑え、インシュリンの分泌も抑制できるので、糖尿病や肥満の予防につながると考えられています。
菓子など糖質の多い食品は一般的に高GI、野菜は多くが低GIとされています。一般には、GI値70以上を高GI食品(ご飯、食パンなど)、55以下を低GI食品と呼んでいます。

【これまで得られた知見】
  • 道内産の野菜、および焼き菓子原料11種について、GI低下に寄与する素材を検討し、小豆およびブロッコリーが低GI焼き菓子の原料として優れていることを明らかとしました。
  • 衝撃式粉砕機サンプルミル、転動流動コーディング装置などによる原料処理と低GI化処理の検討、過熱水蒸気表面殺菌装置による原料素材の殺菌処理などについて検討し、焼き菓子の試作を行いました。現在、低GI化の詳細な効果とともに美味しさを両立した焼き菓子の開発を検討しています
◆◇◆ WINGほっかいどうの活動 パート2 ◆◇◆

『WINGほっかいどう』の活動のひとつに、「産学官共同による実証研究の推進」があります。

今回は、食品加工研究センターで取り組んでいる研究活動のなかから、「北海道産米粉の特性解析及び高齢者食品、冷凍食品等に活用可能な新規食品素材の開発」について紹介します

☆北海道産米粉の特性解析及び高齢者食品、冷凍食品等に活用可能な新規食品素材の開発

【目的】
道産米三品種を原料として、衝撃式サンプルミルなどを用いた各種粉砕条件により15種類の米粉を調製し、粒度径分布測定装置などに米粉の特性を評価し、スポンジケーキと麺に対する適性の関係を明らかにしました。

【概要】
近年、米の新たな用途として、米粉の利用が注目されていますが、原料として使用する米の品種や状態が、米粉の性質にどのような影響を新た得るのか、まだ明らかにされていません。そこで、様々な原料から得られる米粉の物性を評価し、適した用途に利用できるよう、データベース化を図り、今後の米粉利用に役立てていきます。

【これまで得られた知見】
  • ガスクロマトグラフ質量分析計により、水産未利用資源由来のスフィンゴ糖脂質が、現在利用されている穀物あるいは陸上動物由来のものと異なる構造であることが明らかとしました。
  • 米粉の物性改善を目的として、転動流動造粒コーティング装置を用いた顆粒化や、打錠機による錠剤化を行いました。
◆◇◆ WINGほっかいどうの活動 パート1 ◆◇◆

『WINGほっかいどう』の活動のひとつに、「産学官共同による実証研究の推進」があります。

今回は、食品加工研究センターで取り組んでいる研究活動のなかから、「水産糖脂質の抽出・精製とその特性を活かした多機能食品素材の開発」について紹介します

☆水産糖脂質の抽出・精製とその特性を活かした多機能食品素材の開発

【目的】
水産資源からの糖脂質の酸化的劣化を抑制した新たな抽出・精製法を確立し、その機能特性を維持、向上させる加工技術を検討することにより、新規な多機能食品素材の開発と水産未利用資源の有効活用を推進します

【概要】
水産未利用資源のうち、キヒトデやナマコ内臓に、保湿性や免疫賦活作用で注目されるスフィンゴ糖脂質と呼ばれる成分が豊富に含まれることを見出しました。今後、健康飲料などの用途開発について検討していきます。

【これまで得られた知見】
  • ガスクロマトグラフ質量分析計により、水産未利用資源由来のスフィンゴ糖脂質が、現在利用されている穀物あるいは陸上動物由来のものと異なる構造であることが明らかとしました。
  • 高圧乳化装置により、スフィンゴ糖脂質濃縮物の清澄化処理を行うことで、濁りのない高品質な濃縮液を得る方法を開発しました。
◆◇◆ WINGほっかいどうの活動〜概略編〜 ◆◇◆

今回より、北海道産学官連携拠点『WINGほっかいどう』の活動について、連載でご紹介します。


○北海道産学官連携拠点「WINGほっかどう」とは

道内製造業売上高の70%を占める中小企業への支援を強化し、大学・公設試の研究成果の事業化を推進することを目的として、 (独)科学技術振興機構の「地域産学官共同研究拠点整備事事業」により、 道総研の食品加工研究センターと工業試験場に、研究成果の事業化に必要な『実証研究』を実施するための機器・設備を整備したもので、 平成22年度より活動しております。


WINGほっかいどうは、以下の4項目を柱として活動しています。

  • 産学官共同による実証研究の推進
    『ものづくりを支える基盤技術の高度化に関する研究』
    『豊富なバイオ資源等を活かした研究』
    『食関連産業の生産性向上に関する研究』
      
    この三つを戦略的研究分野として、実証研究に取り組んでいます。 今年度、食品加工研究センターでは、3つの研究課題に取り組んでいます。

  • 地域産学官による活動体制の構築
    道総研や地域の公設試・大学・工専などとの連携を進め、地域の産業特性やニーズに対応した利活用策の検討と共同研究を推進します。

  • 人材の育成
    産学官共同研究を通して、産学官の人材交流を推進するとともに、WINGほっかいどうの設備を用いた研究会や研修会等を実施し、研究者・技術者の育成を推進します。

  • 研究設備の活用促進
    WINGほっかいどうの設備は、道内企業の皆様に開放(有償)しています。製品の試作など、さまざまな目的で利用していただくことができます。

今後のメルマガで、食品加工研究センターに整備された機器について、具体的な活用事例を紹介していく予定です。

 >>WINGほっかいどうの機器・設備は、こちらから
 ○
食品加工研究センターで整備した機器・設備
 ○工業試験場で整備した機器・設備
◆◇◆ 「JST地域産学官連携拠点整備事業」で整備した機器(その4) ◆◇◆

前号に引き続き、「JST地域産学官連携拠点整備事業」にて整備した研究機器のご紹介します。

この「北海道産学官共同研究拠点」は、産学官共同による実証研究の推進や人材(研究者・技術者)の育成などを目的として運営されますが、本事業で導入された機器は、広く道内企業に活用していただくことが可能です。

今回が、最終回です。

機器の詳細な紹介と画像は、こちらの一覧からご覧いただけます。

○過熱水蒸気表面殺菌装置
食品内部に対する加熱の影響を抑制しつつ、食品表面の微生物を優先的に殺菌する装置です。

これらの機器は、他の用途にも利用可能ですので、お問い合わせください。

<<お問い合わせ先>>
  ◇食品加工研究センター
   食品技術支援G (相談指導)
   TEL 011−387−4115

◆◇◆ 「JST地域産学官連携拠点整備事業」で整備した機器(その3) ◆◇◆

前号に引き続き、「JST地域産学官連携拠点整備事業」にて整備した研究機器のご紹介します。

この「北海道産学官共同研究拠点」は、産学官共同による実証研究の推進や人材(研究者・技術者)の育成などを目的として運営されますが、本事業で導入された機器は、広く道内企業に活用していただくことが可能です。

今回は、第三弾として、2つの機器について紹介します。

機器の詳細な紹介と画像は、こちらの一覧からご覧いただけます。

○ガスクロマトグラフ質量分析計
食品機能性成分や、食品の香り成分の分析・評価、脂質の構成脂肪酸分析などを行う装置です。香り評価のためのスニッフィング(におい嗅ぎ)ユニットも装備しています。

○製氷機
食品加工の試作・実証試験における試料冷却用の氷を製造する装置です。

これらの機器は、他の用途にも利用可能ですので、お問い合わせください。

<<お問い合わせ先>>
  ◇食品加工研究センター
   食品技術支援G (相談指導)
   TEL 011−387−4115

◆◇◆ 「JST地域産学官連携拠点整備事業」で整備した機器(その2) ◆◇◆

前号に引き続き、「JST地域産学官連携拠点整備事業」にて整備した研究機器のご紹介します。

この事業は、大学等の研究成果を活用した道内企業による製品化・事業化を促進を目的として、北海道、北海道大学、北海道経済連合会が、実証研究などを推進するための「北海道産学官共同研究拠点」設置を提案し、採択されたものです。

この「北海道産学官共同研究拠点」は、産学官共同による実証研究の推進や人材(研究者・技術者)の育成などを目的として運営されますが、本事業で導入された機器は、広く道内企業に活用していただくことが可能です。

今回は、第二弾として、4つの機器について紹介します。

機器の詳細な紹介と画像は、こちらの一覧からご覧いただけます。

○遠心式薄膜真空蒸発装置
各種原料からの有用成分を含む抽出液の濃縮操作を行う装置です。食品原料で真空(減圧)濃縮を行う際には、発泡を伴う場合がありますが、この装置では、発泡を抑えながら効率的な濃縮が可能です。

○高圧乳化装置
バイオ資源などから抽出・濃縮した機能性成分の微細乳化を行う装置です。
○粒度径分布測定装置
粉体や微細乳化物の粒子径の測定を行う装置です。
○巻き締め機
製品試作のための液体充填・瓶詰めを行う装置です。

これらの機器は、他の用途にも利用可能ですので、お問い合わせください。

<<お問い合わせ先>>
  ◇食品加工研究センター
   食品技術支援G (相談指導)
   TEL 011−387−4115

◆◇◆ 「JST地域産学官連携拠点整備事業」で整備した機器(その1) ◆◇◆

今回ご紹介する機器は、「JST地域産学官連携拠点整備事業」にて整備した研究機器です。

この事業は、大学等の研究成果を活用した道内企業による製品化・事業化を促進を目的として、北海道、北海道大学、北海道経済連合会が、実証研究などを推進するための「北海道産学官共同研究拠点」設置を提案し、採択されたものです。

この「北海道産学官共同研究拠点」は、産学官共同による実証研究の推進や人材(研究者・技術者)の育成などを目的として運営されますが、本事業で導入された機器は、広く道内企業に活用していただくことが可能です。

今回は、第一弾として、3つの機器について紹介します。

機器の詳細な紹介と画像は、こちらの一覧からご覧いただけます。

○衝撃式粉砕機サンプルミル
加工残渣などの乾燥物を粉砕し、粉末化するために使用します。

○転動流動造粒コーティング装置
攪拌造粒機と流動層造粒を応用し、混合、造粒、コーティング、乾燥までの処理を行います。
○打錠機
粉末・顆粒原料をタブレットに圧縮成型する装置です。

これらの機器は、他の用途にも利用可能ですので、お問い合わせください。

<<お問い合わせ先>>
  ◇食品加工研究センター
   食品技術支援G (相談指導)
   TEL 011−387−4115