*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====* ◆◇◆ めるまが 食加研 ◆◇◆ 第13号(H20.12.16.) ○ 北海道立食品加工研究センター ○ >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/ *=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*=====*  食品加工研究センター(食加研)は、食品工業の発展を真摯にサポートする 皆さまのための試験研究機関です! ◇メールマガジン配信のご登録を受付けています。 <<ご登録のリンク先>>  >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/news/annai_mailmag.pdf <<「めるまが 食加研」のバックナンバー>> >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/news/index.html ────────────────────────────────── ◆◇◆ 目 次 ◆◇◆ 【1】研究員からの技術情報 =連載=    ◇第15話 北海道の特産果実「ハスカップ」「アロニア」が、メタボ予            防に役立つ!?     ◇第16話 キノコの美味しさと保健機能性について   【2】イベント情報    ◇「移動食品加工研究センター in 函館」を開催します! ────────────────────────────────── 【1】研究員からの技術情報 ────────────────────────────────── ◆◇◆ 第15話 北海道の特産果実「ハスカップ」「アロニア」が、 メタボ予防に役立つ!? ◆◇◆  昔から医食同源という言葉があるように、食生活は健康に最も大 きな影響を与えます。近年、日本やアメリカなど先進国では高カロ リーな食生活によって肥満者が増大の一途をたどっており、肥満が 原因となる、いわゆるメタボリックシンドローム(メタボ)が国際 的にも大きな社会問題となってきています。  メタボとは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・ 高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態のことを言います が、簡単に言えば同じ肥満症でも病気を起こしやすい肥満症のこと で、外見上それほど太っていなくても実は病的肥満の人は意外に多 く、特に中高年の方々は要注意です。  日本国内では今年からメタボ健診が義務化され、ますます大きな 関心事となってきており、メタボ対策グッズや健康食品など多くの 商品が売られるようになっています。とりわけ食品については毎日 の食生活を見直すだけでなく、メタボ予防に役立つ成分を含む食品 が注目されており、今後も多くのトクホ商品やサプリメントが市場 に投入されることが予想されます。  さて、当センターではこれまでも食品の機能性について研究を行 ってきましたが、最近の研究で北海道の特産果実であるハスカップ やアロニアにメタボ予防に役立つ機能成分を多く含まれる事が明ら かとなってきました。ハスカップやアロニア果実には従来から目に 良いと言われるアントシアニンがブルーベリー以上に豊富に含まれ ていますが、アントシアニンの新しい機能性として抗肥満性が明ら かとなりメタボ予防にも期待出来る素材と考えられます。  さらに、アロニア果実中にはこれまで知られていなかった脂肪を 分解促進させる新しい機能成分が含まれ、血液中の中性脂肪や悪玉 コレステロールを低減させる機能があることが培養細胞や実験動物 を使った研究で明らかになってきました。この機能成分については 現在も研究を継続しており、アロニア果実のメタボ予防食品素材と しての利用可能性を追求しています。この他にも北海道にはメタボ 予防に役立つ食材が豊富にあることが期待でき、今後も北海道の特 徴ある食材をメタボ予防に活かす食品の技術開発を行っていきたい と考えています。 <<詳しいリンク先>> >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/news/note/jyohou_081210-metabo.pdf <<お問い合わせ先>> ◇北海道立食品加工研究センター 食品開発部農産食品科   太田 智樹   TEL 011−387−4120 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆◇◆ 第16話 キノコの美味しさと保健機能性について ◆◇◆  『きのこ』とは「担子菌類や子嚢菌類のうち比較的大きな子実体 を形成するものの通俗的な名称」で、シイタケやエノキタケの様な 食べられる軟質菌とメシマコブやサルノコシカケの様な木材のよう な硬質菌に分けられます。  栄養面でみると「おいしさの指標」になるグルタミン酸やアラニ ンなどの遊離アミノ酸は軟質菌に多くみられます。また、きのこに 比較的多く含まれるビタミンはビタミンB2、ナイアシン、エルゴ ステロールです。ビタミンB2はリボフラビンともいい動物の成長 に不可欠で、欠乏すると口唇炎や結膜炎など粘膜の炎症を起こしま す。ナイアシンは皮膚炎や口内炎を予防します。エルゴステロール はビタミンDの前駆体でカルシウムの吸収を助けます。このように きのこには遊離アミノ酸やビタミンが多く含まれ栄養価が高く、ま た繊維も豊富なため身体によい食品といえるのではないでしょうか。  とは言ってもやはり食品。「食べて美味しい」のが一番です。「旨 味」として日本人になじみ深いのはカツオブシのイノシン酸、昆布 のグルタミン酸、そしてきのこの5’-グアニル酸です。実はこの 5’-グアニル酸は、新鮮なきのこにはほとんど見られないのです が加熱などの調理過程で生成してきます。なお、エルゴステロール は紫外線に当たることによりビタミンDに変化するため、日干しで 作る干しシイタケは生ものよりビタミンDを多量に含み、その干し シイタケでダシを取ることで旨味である5’-グアニル酸をたくさん 得ることが出来るのです。  きのこの機能性としてよく言われるのが「抗腫瘍作用」です。サ ルノコシカケのような硬質菌で多くの研究があり、多糖類であるβ- グルカンなどが活性物質であるとされています。また血圧降下作用 や降コレステロール作用、血圧降下作用、抗炎症作用、降血糖作用、 抗ウイルス作用などが実験で確認されているきのこもあります。し かし、これらはほとんどラットなどを用いた動物実験または試験管 内での実験結果であり、ヒトに対する効果の有無は別の話です。実 際、シイタケに含まれるレンチナンやスエヒロタケ中のシゾフィラ ン、カワラタケ中のクレスチン以外日本では医薬品として認可を受 けていないので、『きのこでガンが治る』という訳にはいきません。 しかし食物繊維が多く、また動物実験とはいえ一定の効果が見られ るのもまた事実です。結論については今後の研究に期待しましょう。 「食品」には1次機能(栄養価)、2次機能(嗜好性)、3次機能(生 理活性)という3つの機能があります。きのこは1次機能にやや劣 りますが、他を兼ね備えた有望な機能性食品素材と言えます。しか し機能性に着目するあまり「身体に良いから食べる」では、サプリ メントと変わりありません。何より美味しく食べてこその「食品」 です。美味しいものを食べてストレスを取り除けば身体の免疫力も アップします。旨味も十分。シイタケ、エノキタケ、エリンギ、キ クラゲ、歯ごたえも千差万別。これからの季節、いろいろなきのこ を楽しんで下さい。 <<詳しいリンク先>> >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/news/note/jyohou_081210-mushroom.pdf <<お問い合わせ先>> ◇北海道立食品加工研究センター 応用技術部機能開発科   渡邉 治   TEL 011−387−4124 ────────────────────────────────── 【2】イベント情報 ────────────────────────────────── ◆◇◆ 「移動食品加工研究センター in 函館」を開催します! ◆◇◆  当センターでは、1月27日に「移動食品加工研究センター」を開 催し、当センターの活動の内容や新たなビジョン、研究成果を説明 するとともに、研究員による技術相談、現地支援を行いますので、 食品企業の皆様をはじめ、地域の新しい食品づくりに取り組む多く の方々の参加申し込みをお願いします。 ○日 時  平成21年1月27日(火)14:00〜17:00 ○場 所  北海道工業技術センター会議室         (函館市桔梗町379番地) ○内 容  (1)セミナー          ・食加研における研究、技術支援の状況について          ・過熱水蒸気処理技術に関するセミナー         (2)研究成果のパネル展示         (3)過熱水蒸気処理製品等の試食         (4)個別技術相談の実施 ○参加料  無料 <<詳しいリンク先>> >>>> http://www.foodhokkaido.gr.jp/kosyu-kai/idou09.01.27hakodate.pdf <<お問い合わせ先・申し込み先>> ◇北海道立食品加工研究センター 企画調整部   主査(研究普及) 関口   TEL 011−387−4112 ────────────────────────────────── -//////////////////////////////////////- ◆◇◆ 編集発行 ◆◇◆ 北海道立食品加工研究センター  企画調整部技術情報科  TEL:011−387−4114  FAX:011−387−4664 E-mail : magazine@foodhokkaido.gr.jp (迷惑メール防止のため、全角文字で表示しています。  メールアドレスは、半角文字で入力してください  ) -//////////////////////////////////////-