□■□ ビジネスシーズフォーラム2009 □■□
食品加工研究センターでは、食品企業等の技術力向上を支援するため、当センターが有する
研究成果(シーズ)を広く紹介する「ビジネスシーズ フォーラム」を7月から定期的に開催します。
このフォーラムでは、シーズの発表のみならず、シーズを活用してビジネスとして成功した事例や、
事業化等に向けて企業側から見た課題・問題点など、参加者と研究者との自由な意見交換を通じて、
技術移転の促進や新たな研究テーマへの展開に結び付けていくものであります。
- 開催時期
- 毎月第4木曜日 14時〜16時30分
- 会 場
- 食品加工研究センター 研修室
- 定 員
- 食品関連企業、業界団体、技術支援機関、金融機関等 60名程度
- テ ー マ
- 毎月テーマを替え、テーマに関連する研究成果(シーズ)を3課題発表します。
発表内容は、先進的・先導的な技術や波及効果が期待できる技術等のほか、新たな研究プロジェクト化が期待できるシーズを選定します。
- 申込み等
- 参加は無料ですが事前の申込みが必要となりますので、参加を希望する方は、参加申込書により企画調整部研究企画係へ申し込んでください。
なお、申込者が定員になりましたら受付を締め切ります。
第1回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成21年7月31日(金)14:00〜16:45
- 出席者
- 食品関連企業等45名、支援機関等30名 計75名
- 発表テーマ
- 『未・低利用資源の有効利用』
- 発表1 鮭加工副産物の有効利用に関する研究
鮭は道内における主要水産物のひとつですが、加工工程においてさまざまな副産物が排出され、それらの有効活用が課題でした。今回は、高付加価値利用に関する研究について紹介しました。
(キーワード:魚皮、卵巣外皮、コラーゲン、ペプチド、冷凍食品)
- 発表2 ホタテ貝殻の有効利用に関する研究
北海道では、ホタテ貝をむき身処理した後の副産物として、ホタテ貝殻が毎年約20万トン発生し、多くは、養殖資材、土壌改良材などに利用されていますが、残りは未利用のままです。今回は、ホタテ貝殻の食品分野における高付加価値化を図るための技術・製品開発を行った研究について紹介しました。
(キーワード:魚皮、卵巣外皮、コラーゲン、ペプチド、冷凍食品)
- 発表3 農産加工副産物に含まれる機能成分を活用した新規健康食材の開発
農産加工副産物の中のハスカップやアロニアなどの加工残渣について、健康食品素材としての利用可能性を追究した研究についてご紹介しました。
(キーワード:抗肥満素材、加工残渣、メタボ予防機能)
第2回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成21年8月27日(木)14:00〜16:30
- 出席者
- 食品関連企業等39名、支援機関等17名、道関係者1名 計57名
- 発表テーマ
- 『道産主要農産物を用いた新規加工技術』
- 発表1 ドライマイスタによる新規微細米粉の製パン適性について
北海道の主力農産物である米の需要拡大を目的に、粉砕乾燥複合機を用いて製造した微細米粉の製菓適性及び製パン適性についてご紹介しました。
(キーワード:米粉、澱粉損傷率、ドライマイスタ、米粉パン)
- 発表2 新しいバレイショ加工技術(ポテトペースト)に関する研究
ホクホク感のある道産バレイショは高い評価を得ているものの、加工用途は固定化されてきた傾向にあります。今回は、酵素技術によってバレイショの食感の概念を覆す滑らかな食感のポテトペーストを開発し、道産バレイショの新たな加工用途の開発とその機能性評価を行った研究について紹介しました。
(キーワード:ジャム、菓子、スイーツ、血圧上昇抑制、ビフィズス菌増殖、血糖値上昇抑制)
- 発表3 アクリルアミド生成を抑制するバレイショ加工法の開発
バレイショ等を高温で調理加工すると、有害物質アクリルアミドが発生することが知られています。このアクリルアミドの低減化に関する研究成果を紹介するとともに、真空フライ技術の活用等について報告しました。
(キーワード:ポテトチップ、野菜チップス、真空フライ技術、新食感スナック菓子)
第3回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成21年9月24日(木)14:00〜16:30
- 出席者
- 食品関連企業等49名、支援機関等15名 計64名
- 発表テーマ
- 『道産果実の利用と加工』
- 発表1 北方系小果実シーベリーの成分特性と用途開発
シーベリーは、最近、北海道で栽培が広められている新しい小果実です。今回、道内産のシーベリー果汁の成分特性を調べるとともに、様々な菓子素材として利用できる果汁ソースとその用途開発を行った研究について紹介しました。
(キーワード:シーベリーソース、シャーベット、機能性、増粘多糖類)
- 発表2 北国の小果実アロニアによる製品開発
道産生産量が年々増加しているアロニアに関し、その機能性とともに食酢、果実酒や麺など様々な製品や事業化事例などについて紹介しました。
(キーワード:発酵、粉末利用、食酢、パン、麺、抗酸化性、ポリフェノール)
- 発表3 ハマナス花弁を用いた酒類の製造
北海道の花であるハマナスには、アイヌ民族の伝承などから抗酸化活性などさまざまな機能性が推定されています。そのハマナスの花弁を用いて、リキュール及びスピリッツの試作研究を行いましたのでご紹介しました。
(キーワード:ハマナス、花弁、機能性、リキュール、スピリッツ)
第4回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成21年10月22日(木)14:00〜16:30
- 出席者
- 食品関連企業等33名、支援機関等10名 計43名
- 発表テーマ
- 『有用微生物を用いた新規発酵食品の開発』
- 発表1 プロピオン酸菌を利用した乳製品の開発
プロピオン酸菌はビフィズス菌の増殖を促進することから整腸作用などが期待されますが、国内では利用例の少ない微生物です。道産乳素材から分離したプロピオン酸菌を用いたナチュラルチーズや発酵乳の開発についてご紹介しました。
(キーワード:プロピオン酸菌、共生培養、ナチュラルチーズ、発酵乳 )
- 発表2 植物性乳酸菌HOKKAIDO株の機能性と発酵豆乳の製品化
漬物から分離された乳酸菌HOKKAIDO株は、植物素材に対する優れた発酵能や生きて腸まで到達できるなどの特性を持った北海道保有の特許菌株です。この乳酸菌の機能性や発酵豆乳など新たな発酵食品への利用についてご紹介しました。
(キーワード:植物性乳酸菌、プロバイオティクス、発酵豆乳、イソフラボン)
- 発表3 GABA高生産性乳酸菌を用いた食品の開発
GABAは高血圧抑制効果などを有する機能性成分として知られていますが、当センターでは独自にGABA高生産性乳酸菌の分離・育種を行いました。この乳酸菌を利用した飲用酢やビー、じゃがいもの発酵ジュースなどの開発についてご紹介しました。
(キーワード:GABA、乳酸菌、機能性、ビール、飲用酢、ジュース)
第5回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成21年11月26日(木)14:00〜16:30
- 出席者
- 食品関連企業等47名、支援機関等10名 計57名
- 発表テーマ
- 『新たな乾燥や加熱技術等の食品加工への利用』
- 発表1 二軸エクストルーダを用いた食品加工への応用
この装置は、原料等を押出加工することにより、食品の膨化、混合、殺菌等を行うものであり、当センターはその利用について様々な研究に取り組んできました。
カナダ・アルバータ州立研究所と共同研究を行った「高タンパク含有スナック食品」の開発を中心にこれまでの取組をご紹介しました。
(キーワード:二軸エクストルーダ、殺菌、膨化、混練、脱水、搾油 )
- 発表2 過熱水蒸気の食品加工への応用
過熱水蒸気処理技術は100〜300℃の高温水蒸気で食品を加熱する技術です。この方法を用いるとエキスの損失や色調の低下を押さえた食品の加熱が可能となります。過熱水蒸気処理技術の特性や今後の展開についてご紹介いたしました。
(キーワード:過熱水蒸気、エキス損失低減、色調改善、殺菌効果)
- 発表3 ゆらぎ制御の食品工業への応用〜食品の通風乾燥試験
ゆらぎ制御技術は、快適性の付与や省エネルギー化の目的で、家電製品等において実用化されています。この技術を利用することで従来の機械乾燥とは異なる高品質の製品製造の可能性があります。食品の通風乾燥への応用事例についてご紹介しました。
(キーワード:ゆらぎ ゆらぎ制御 乾燥 自然乾燥 通風乾燥)
第6回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成22年1月28日(木)14:00〜16:30
- 発表テーマ
- 『地域資源等の健康機能性解明とそれらを有した製品開発』
- 発表1 キノコの保健機能性の解明並びに機能性製品の開発
キノコはカロリーが低く繊維質を多く含んだ健康的な食品です。当センターでは、平成8年から様々なキノコの保健機能性の解明に取り組んできました。今回は、キノコの健康食品素材としての可能性について紹介しました。
(キーワード:キノコ、機能性、飲料、サプリメント、抽出)
- 発表2 ガゴメ等海藻含有多糖の機能性を高度に維持した抽出精製技術の開発
函館地域ではガゴメを活用した食品の開発が活発に行われています。ガゴメに含まれる粘性多糖の機能性を維持した多糖成分の抽出精製方法を検討しました。今回は、ガゴメの機能性を活用した食品開発や化粧品への利用などについて紹介しました。
(キーワード:ガゴメ、粘性多糖、抗腫瘍活性、分子の大きさ)
- 発表3 海藻の健康機能性〜カロテノイド色素の疾病予防効果〜
コンブなどの海藻には機能性成分として知られているカロテノイド色素が含まれ、健康食材として注目されています。今回は、これらの海藻特有の色素が持つ健康機能性を調べた研究のseikaや天然色素の健康食品への利用について紹介しました。
(キーワード:フコキサンチン、抗腫瘍作用、抗肥満作用)
第7回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成22年2月25日(木)14:00〜16:30
- 発表テーマ
- 『有用酵母の検索と利用』
- 発表1 知床由来の食品製造向け微生物の検索に関する試験
知床世界遺産登録地域より、食品加工に適した有用微生物の探索を実施しました。知床の国立公園指定地域にて、許可を得て花卉、果実の採取を行い、そこからパン製造に適した酵母の取得を目的としてスクリーニングを行った事例を紹介しました
(キーワード:酵母、天然酵母、スクリーニング、パン用酵母、世界遺産)
- 発表2 香気成分生成能のい味噌用酵母の検索
味噌の製造に利用される酵母は、その香りの醸成におおきな影響を与えています。当センターでは、酵母の生成する香気成分のうち、抗酸化性などの機能性を持つフラノン化合物に着目し、この化合物の生成能が高い未素養酵母の選抜を行った研究について紹介しました。
(キーワード:味噌、酵母、フラノン化合物、機能性、抗酸化性)
- 発表3 食品由来酵母を素材とした免疫バランス改善をもたらす栄養補助食品の開発
近年、花粉症などのアレルギー疾患が多く見られ、これらは免疫バランスが崩れることで引き起こされると考えられています。そこで、免疫バランスを改善する機能を持つ酵母を手づくり味噌から選抜しました。この酵母の特性と栄養補助食品への利用について紹介します。
(キーワード:酵母、免疫賦活、栄養補助食品)
第8回ビジネスシーズフォーラム
- 日時
- 平成22年3月25日(木)14:00〜16:30
- 発表テーマ
- 『水産物及び畜産物を用いた新規発酵調味料の開発』
- 発表1 地域資源を活用した新しい製品開発〜北海道さかな味噌
魚貝の新しい加工食品として当センターでは、原料水産物の風味と麹の香りの両方を生かした魚肉発酵ペースト「北海道さかな味噌」を開発しました。本発表では、本食品の発酵醸造法に関する知見、取り組み事例および保健機能性などについてご紹介しました。
(キーワード:サケ、ホタテ、ニシン、イカ、スケトウダラ、発酵、保健機能性)
- 発表2 エゾシカ肉有効利用のための品質評価と未・低利用肉を活用した加工品の開発
エゾシカ肉は北海道固有の資源です、そこで、今回はエゾシカ肉の更なる普及のために、野性エゾシカ肉の「肉質と加工適性」の観点から、粗脂肪などの肉質評価とソーセージなどの加工適性の季節別傾向、「未・低利用肉の有効活用」の観点から、肉を主原料とした発酵調味料(肉味噌、肉醤)の開発についてご紹介しました
(キーワード:エゾシカ肉、肉質、加工特性、発酵調味料、肉味噌、肉醤)
- 発表3 酵母と乳酸菌を利用した次世代魚醤油の開発〜発酵技術の導入から最新の技術まで〜
道内では地場の魚介類を使った魚醤油醸造が盛んですが、既存製品との差別化を測るための高品質化技術が求められていました。今回は、当センターが開発した耐塩性酵母と乳酸菌を用いた次世代魚醤油製造技術とその実用化、さらに、向上規模で技術実証試験が行われている最新の取り組みも交えてご紹介しました。
(キーワード:魚醤油、酵母、乳酸菌、発酵、低エミッション)